スタッフブログ:2017年01月

鳥のように羽ばたきたい

2017.01.11 18:43

皆様明けましておめでとうございます。

酉年がやってきました。私、年女です。ということで還暦のお払いと同窓会に行ってまいりました。わが港町は代々受け継がれている儀式(ルート)がありまして、地元の方が取りまとめてくれています。(ありがたや ^ω^)

まず地元の神社でお祓いを済ませ、お寺で物故者の供養をしました。133名中10名の友が亡くなっています。そのお坊さんの講和で「100尺竿頭に一歩進める」という言葉を紹介してくださいました。100尺という長い竿(修行を積んで得を重ね、到達した先のこと)に止まってはならない。踏み出すことで、転落したり失敗したりするかもしれないが、これまでの積み重ねもあり、ゼロにはならない。努力を怠らず、向上心を持ち、さらに歩みを進めよということだそうです。

その後同窓会の会場へ移動し、宴会が始まりました。みんな年を重ねそれなりの格好(形相)になり、会話の最後にやっと小中学時代の面影と風景が思い出されてつながるといった繰り返しでした。出席された恩師3人の先生のお一人が「ちょうどいい」の話してくださいました。ご自身の還暦の時のお坊さんの話だそうです。

今仕事がないとか反対に忙しすぎると嘆いたり、愚痴をこぼしたり、病気になったりと色々あるけど、その時その加減で「ちょうどいい」と思うと、何でも受け入れられるというのです。たとえばこの程度の病気でちょうどよかった、仕事が見つからないけど親の介護ができるからちょうどよかった、食べ物もちょうどいいくらいで健康が保ててよいなど・・・

何かイベントがあるたびにこれでちょうどいいと思うと、気が楽で苦難も乗り越えられるということです。

先ほどの「100尺竿頭」の話に加え、「ちょうどいい」の話は相反するように思えますが、自分の生き方を考えさせられました。これまで成長させてもらったことに感謝しつつ、自分自身のため、社会に役立つため、努力し、思い切ってさらに一歩を進め、欲張らず、自分にちょうどいいと思える充実した日々が送れるようじっくり考えてみたいと思います。

私たちの年頃、まだまだ子育て中、プラス孫の面倒、親の介護、自分の病気、仕事ともりだくさんですが、久しぶりに再会した同窓生に元気をもらいました。ありがとうございました。

皆さんも鳥のように一緒に羽ばたきませんか。

 

 

会場近くの菜の花畑が、海と青空に映えてきれいでした。


      訪問看護ステーション 光陽 副師長 今村