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粽(ちまき)

2016.05.16 14:09

 兄が昔の記憶を辿りながら初めて粽を作りました。

幼い頃食べた小豆入りの粽でした。出来上がるまでは右往左往しながら

本当に粽ができるのだろうかとハラハラドキドキでした。

果たして何とビギナーにしては、上出来でした。

昔、母が作ってくれてから数十年振り、兄の手作り粽は想像以上に満足な味でした。


準備には姉が竹山で竹の皮を拾い、乾燥させた物がありました。

米は灰汁の中に餅米を一夜浸し、竹の皮にその餅米を入れ、

上手に包み込み5時間程度灰汁で炊きます。その間火の前から離れることなく

火力を一定に保たなければならず、非常に手間がかかります。


近年はお店に一年中販売されていますが、一つ一つの作業を経て出来上がった

手作りの小豆入り粽は格別の味でした。

20本程作った粽は誰かれに配り、本人の口には僅か2本だけでした。

兄はそれでも大満足の様子でした。

私が「兄ちゃん、粽本当に美味しかった、ありがとう!」とお礼を言うと

「又作るから」と笑顔で答えてくれました。


         3階透析室 主任 有馬