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相談員として思うこと

2017.08.03 10:54

皆様、暑い中お仕事お疲れ様でございます。

 今年は平年より気温は高めであるそうですが、「平年より気温は高め」などと毎年聞いているような気がします。

 相談員の仕事でも、毎年のように「超高齢社会がやってきて・・・」というような話を耳にしますが、私たちは高齢者のみならず、障害のある方、何らかの理由で生活に困り事がある方の相談対応も「仕事」です。同業者も児童、障害者、生活困窮者、矯正施設退所者など様々な領域で働いており、他分野の同業者の働きぶりには、素晴らしく思うとともに、学びとしたいことがたくさんあります。

 

 私で身を置かせていただいている医療ソーシャルワーカーの領域でも、「地域包括ケアシステム」という言葉がしばしば話題となっています。一人の支援を要する方が、その人らしく、地域で暮らしていくためには何が必要で、どのように用意すればいいのか、すでにある資源をどのように活用すればいいのか、地域で共同して考えて取り組むことが地域包括ケアシステムの考え方の一つであるようです。

 

 私で被支援者を対応するときは、当該被支援者(とその家族・キーとなる人)にどのような希望があり、どのような状況にあって、本人(ら)が認識していない場合でも何に困っているのか、何が不具合となっているのか考え、把握し、どうすれば改善できるか、改善には何が必要か、改善したあとは、不適切でない状況がどうしたら維持できるか、そのためには何が必要か考えるように努めてい(るつもりです・・・)ます。「地域包括ケアシステム」という言葉の出現は、今まで取り組んできたことが、大きく間違ってはいなかったのではないかと思えたありがたい出来事です。

 

 現在まで、様々な方と関わる機会をいただき、対応した被支援者については、不適切ではない生活を送れるようになっていただくことができたのではないかと思っていますが、中には被支援者のご家族から「あなたはひどい人間だ」、「あなたのやり方は間違っている」というような言葉をいただき、何とも言葉にしがたい想いがわいてくることもありましたが、これが現実であることの受容と、乗り越える努力をすることで、相談員としての業務に活きていると思っています。

 今後も、「なんだか危機」と思えるようなことが起きたら「チャンス」と考え、少々時間がかかっても、力に変えられるように努めたいと思います。

 

 写真は、私とともに働いてくださっている相談員の脇田さんです。社会福祉士としての援助技術を磨き、今後大いに期待される逸材です。彼が一緒に働いてくださるおかげで、大変助かっています。

 脇田さんや、いつも一緒に働いてくださっている各部署の方々のおかげで私は今日まで業務に取り組むことができました。本当にありがとうございました。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

                             地域連携室 室長 有園